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ニュース l 気になるニュース l '西側'ジャーナリズム l このエントリーを含むはてなブックマーク

昨日(11月26日)からインドで起こってる事件についての報道で、
めーっちゃ気になることがある。ってか、結構、ショック。。。

地名の表記。

この事件が起こった街の名前は、
現地表記で、मुम्बई (←ちゃんと表記されるかわからへん文字やけど)。
これは、現地の言語(マラーティー語)に基づくもので、
それの英語表記はMumbai(ムンバイ、またはムンバイー)。
1995年、当時の英語名称Bombay(ボンベイ)から、Mumbaiへと変わった。

ボンベイ→ムンバイへの変更っていうのは、確か、
植民地時代につけられた呼び名をそれ以前に戻すってことやったはず。
なので、「ボンベイ」っていう地名には
"イギリス統治下でのインドの地名"という意味合いが強い。

各国メディア(基本、日本語・英語の記事しか読めへんけど)でも、
「ムンバイ」が使われてる。





って思ってたら、英タイムズだけが、「ボンベイ(Bombay)」を通してる( ̄□ ̄;)!!
Times Oneline (http://www.timesonline.co.uk/)
記事の例:
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article5246197.ece
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/asia/article5244888.ece

や~~~~、なんか、妙にショックや。
イギリスの主要メディア(BBC、ガーディアン、インディペンデントetc)や、
他の欧州メディア(フランス24、ユーロニュース)とかをざっと見たところ、
全部、「ムンバイ」を使ってる。
一部、英テレグラフみたいに、「ムンバイ(前ボンベイ)」って書いてる所もあるけど。
タイムズと同系の英サンですら、「ムンバイ」って書いてるのに。

小っちゃいことっちゃー小っちゃいことなんやけど、
地名変更の歴史的背景とか、そういうことに鈍感なんやろうね。
「自分たちが植民地支配をしたことが発展になった」って、
ヨーロッパ人に強弁されたことがあるんやけど、
そのときに感じたむかつきと同じものを感じる。

や~~~、それにしても、タイムズがこれをやるか。。。
タイムズも、こんなもんかぁ。。。(ノ_-;)ハア…


YUKI

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2008.11.27 Thu l '西側'ジャーナリズム l COM(5) TB(0) l top ▲

ニュース l 気になるニュース l 日々雑記 l このエントリーを含むはてなブックマーク

http://www.asahi.com/international/update/1104/TKY200811040278.html
↑の記事によると、今回の米大統領選の投票選択基準において、
現行政権による政策(ブッシュ政権がやってきたこと)の結果を問うものは、
特に、9・11関連だけで見たら、14%しかないんですね。
っつーか、当面の経済問題以外では正味24%やって。

今回の金融危機っていうのは、経済危機っていうたところで、今のところは、
証券とか株式を持ってる人ら・企業の資産価値評価が下がった、
+目の前の現金云々が~っていう程度のことよね。
うちら庶民にとっての当面の問題は、
資産経済の危機が実体経済にどれだけの影響があるか、っていうあたりであって、
手元にないものが1円上がろうが下がろうが、生活に直結してなければどーでもいい
(庶民でも証券・株式取得が増えてきてたから、その辺の問題はあるにしても。)

ってことは、今回の金融危機のおかげで、アメリカ国家は、
ある意味、直近の経済危機以外の色んな面での失策が
カモフラージュされてしまってる感がありません?
ってことは、今の「金融危機」じたい、誰かがしかけたことかも、っていうのは穿ちすぎ?
。。。な~んか、金融危機による「損は知れてる」っていう奴が居そうやないですか?
ってか、「金融危機」って、仕掛けられるものなんでしょうか???

なんにせよ、所謂「対テロ」関連の問題は、不問にされたまま粛々と進んでいきそうですねぇ。。。

YUKI
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2008.11.04 Tue l 日々雑記 l COM(0) TB(0) l top ▲

学問・文化・芸術 l 研究者の生活 l  面談ログ l このエントリーを含むはてなブックマーク

スーパーバイザーとの面談、3回目。

当たり前な話やけど、自分の興味と似たところを専門に、長いこと勉強してはる人と話すのは楽しいです。単純に、喋る(考えてることを、実際に言葉にする)だけでも、そういう行為によって気付く点が出てくるし、疑問を出せば、それなりの提案が返ってくる。

次への課題:

  • 今までに書いたdiscouse of 'the West'を、もちっと拡げる。
    →'imperialism'をもっと掘る。
    →'multiculturalism'を拡げる。
    →'the West'っつーコンセプトが確立するまでの歴史をもちっと掘り下げる。

  • 'discourse of teh West'と'discourse of western journalism/journalists'を明示する。

  • 'western journalism'と'western jounalists'を分ける根拠の提示を書く。

  • アメリカから来る先生の調査の手伝いから発展させたことを明示する。

  • その他、AJEとAJE's journalismについての追跡調査を続ける。


アメリカからの先生の調査って、「何でもやるよ~」って調子の良いこと言うた割りには、そないにたいそうなお手伝いはできそうにないんよね。。。どうしよう。。。(^^;;;;;

全く意識してなかったけど、'discourse of the West'とジャーナリズムを繋げるのって、今までにない試みになるみたいね。まんま、発展させりゃー、そうなるやろ、って思ってたけど。よくよく考えたら、そういう発想自体が、'non-western'なうちから出るもんなんかもね。

調子に乗って色々喋って、、、
次への目標ができるんは良いことやけど、やることが色々ありすぎて禿げそうやわ。。。

次の面談は12月中ごろ。
色々色々、間に合うかなぁ………(--;)

明日から、アメリカから来る先生の講義が始まる。
取材的な感じで色々訊きたいけど、さて、時間があるかやね…

YUKI
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2007.11.20 Tue l  面談ログ l COM(0) TB(0) l top ▲

ニュース l 気になるニュース l 日々雑記 l このエントリーを含むはてなブックマーク

livedoorニュースは、確か、英語版アルジャジーラからの翻訳記事を配信してたと思ってたら、どうやら、終わってしまってるみたいね。配信元一覧にも載ってへんわ。

いつからなんやろ?
アルジャジーラの英語版サイトが、Al-Jazeera English傘下になったからなんやろうかね?

でも、YouTubeを使って、アルジャジーラの番組配信態勢は強化されていってる。
っていうても、アラビア語と英語でだけやし。
日本語配信ができたらいいのにね。

参考:

YouTube、アルジャジーラとのビジネス関係強化
(TechCrunch - Michael Arrington -2007/10/8)

ライブドア、「アルジャジーラ」のニュースを配信
(INTERNET WATCH - 増田 覚 -2005/10/03)

YUKI
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2007.11.16 Fri l 日々雑記 l COM(0) TB(0) l top ▲

学問・文化・芸術 l 頭の体操 l メディアの考察 l このエントリーを含むはてなブックマーク

松岡美樹氏の'第1回 「ブクマ・ジャーナリズム」はマスコミを屈服させるか?(前編) '(ASCII)を読んだので、なんとなくこれの続き。

考えがまとまってへんけど、なんていうか、インターネットと新聞を分けるのは、何か、釈然とせーへん。

もちろん、紙(新聞)では無理でネット上ならできるってことはあるんやけど、それは、記事の内容(コンテンツ)やなくて、書く記事へ繋がる道順(アクセス)の設定方法であったり、過去記事も含めたまとめ方であったりっていう、そういうフォーマットの部分の話やと思うんやけど。。。

ネットに載るか紙に載るかで記事を分けるのは、物理的には可能やけど、紙もネットも両方持ってる企業がやる意味はないんとちゃうやろか?社内でネットvs.紙っていう対立構造を作る必要はないわけやし、ネットへのアクセス、もしくは、紙へのアクセスを'持ってる人vs.持ってない(持てない)人'っていう格差構造を作ってしまう。(ネットへのアクセスがあっても情報格差は出てるけどさ)

新聞がなくなってネットだけになっても良いかというと、それは、現在新聞社で働いてる人の給料がなくなるとか、そういうのだけ以上の社会的不利益が出るから、現状は厳しいけど新聞は残さんとって話になるんやし。もうちょっと、ネットも紙も、両方ともが情報への窓口になるような方法はないんかと思う。

頭ん中にあるのは、BBCとかガーディアンのサイトやねんけど。。。
でも、全記事無料公開が前提ってなったら、それは、購読契約を基本にしてる日本の新聞社では難しいんか。。。そうでもないと思うねんけどな。

二兎を追うもの~はあかんな。
考えがまとまらへん。。。

参考:

松岡美樹, 8th Nov. 2007, '第1回 「ブクマ・ジャーナリズム」はマスコミを屈服させるか?(前編)', Japan: ASCII.jp. (Available at http://ascii.jp/elem/000/000/081/81514/. Last accessed on 14th Nov. 2007.)
ASCII.jp: http://ascii.jp/
松岡美樹氏ブログ:すちゃらかな日常 松岡美樹

BBC

GUARDIAN UNLIMITED

【メディア考】インターネットvs.新聞?

YUKI

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2007.11.14 Wed l メディアの考察 l COM(0) TB(0) l top ▲

サブカル l テレビ番組 l  英国生活 l このエントリーを含むはてなブックマーク

昨夜、チャンネル5で、The Cannibal That Walked Freeというドキュメンタリーがあった。1981年の'パリ人肉事件'の佐川一政氏について、佐川氏本人の他、事件に関わってた人とか研究者のインタビューが中心やって、デーブ・スペクター(David Mark "Dave" Spector)氏も出てはりました。真面目に喋ってはって、変な感じやったわ。

フランス留学中にオランダ人女性を銃殺して、その肉を食べて、犯行を自供したあと、精神鑑定の結果で心神喪失状態での犯行ってことで不起訴処分。法廷には立たずに精神病院に収容され、1984年に帰国。しばらく精神病院に居た後、カルト・セレブになって現在公団で1人暮らし。58歳。1949年生まれの人の幼少時代の映像があれだけ残ってるってことは、めっちゃ金持ちのボンボンさんやったんやね。

番組の中で、これほどの凶悪事件を起こし、尚且つ、精神異常との判定が出てる人に対して、日本政府・警察が何も追跡活動をしてないことに対する疑問があった。(少なくとも、番組内で描かれてた)現在の佐川氏も、もっかい似た様な事件を起こしてもおかしないやろ、って思わせる感じがあった。

なんやろ?自分がやったこととその意味に対して、自分の内面における認識(動機・感情の移行・結果などについての感想etc)については、しっかり喋れてはんのに、事後のことになると親がどうしたああしたって話しながら目線が下がって。生活の中で自分がとる行動の周囲に対する影響とか、そういうことを傍観はできても生身で感じれへんとか、そんな感じなんやろうか?

性犯罪者のデータベース公開が議論されてるくらいの現在では、カンニバルの当人が諸々の監視から自由っていうのは吃驚する。そういうのがなかった時代やった、時代が違った、とも云えるとは思うけど、むしろ、単純に、お金があったから、っていうだけな気もする。それなら納得。そんなもんかも、って。

全然無関係な気もするけど。

番組の構成っていうか、佐川氏のインタビューの撮り方が、昔、2000年ごろ?にチャンネル4(かな?)であった日本特集番組に出てた舞妓遊びをするダンナさんとかと一緒やった。イギリス的手法って言われたらそれまでやけど、ある意味、日本(&その他オリエンタルでミステリアスな国の人たち)の、それもちょっと性的な意味合いが入るモノはこういう風に描くっていう、一定の雛形があるんかな?って気もちょっとだけする。制作会社、もしくは、スタッフが一緒とか、その程度のことかもしれへんけどね。

今年3月に、イギリス人英会話講師リンゼイ・アン・ホーカー氏が殺害された事件について、市橋達也容疑者を、"欧米人女性に妄想をいだく「薄気味悪い」日本人男性の典型"として、人種差別的に描くイギリスメディアの一部に対する批判は、それ自体には同意するけど、佐川氏のことがあるんかも、って、想像はつく。一括りにしたらあかんっていうても、パリ人肉事件を覚えてる記者にとっては、重なった犯人像が出てきてもしゃーないんやろうね。

こんなん見たまま寝るんは気分悪いってことで、日本から送ってもらった水野キングダムを見ながら寝た。こういう、何も考えずに見れる番組はほんま幸せ。。。

ところで、あそこに座ってるキング水野16世の役割って何???

参考:

佐川一政(wikipedia)

McNeill, David, 19th September 2007, Tales From hte Far Side:本当の日本を伝えたい, Newsweek Japan 22(35), Japan: Newsweek Inc., p46-47. (Availbale from /~\Fujisan.co.jp)

チャンネル5

チャンネル4

水野キングダム(DVD)
出演:リットン調査団・水野、山崎邦正、千原ジュニア、ケンドーコバヤシ、その他色々
発行:吉本興業/2007年9月21日
★★★★★

YUKI
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2007.11.13 Tue l  英国生活 l COM(0) TB(0) l top ▲

ニュース l 気になるニュース l 日々雑記 l このエントリーを含むはてなブックマーク

Freed Turkish troops face charges
(BBC Sunday, 11 November 2007, 17:44 GMT)

クルド労働党(PKK)に拘束されてたトルコ兵8人が解放され、その後、トルコで裁判にかけられるそうで。その理由が不明やってので、何があったんやろ~?ってつらつら読んでたら、、、

Criticism of the troops' actions had even come from Justice Minister Mehmet Ali Sahin.

"No member of the Turkish armed forces should have found themselves in such a situation," he said last week.

"As a Turkish citizen I cannot accept the fact that they went with the terrorists that night. Our soldier is prepared to die if necessary when he is protecting the country."


って、死なずに捕虜になったから裁判ってことなん?!
トルコにこういう感覚があったことにも吃驚したけど、そういう発言が、Justice Minister(法務大臣?司法長官?どっち???)から出てくるってのにも吃驚やわ。。。

もいっこ。

9・11とその後の対テロ戦争を予言したニコラス(ニック)・ロックフェラー氏との会話を暴露したことで知られる(その前からも有名人)アーロン・ルッソ監督が、この夏、8月24日に、亡くなってはったことをネットで知った。死因不明とかなってるから焦ったけど、調べたら、6年近くもの闘病の末、癌で亡くなってはったそうです。ロサンゼルスの病院で、家族に見守られて逝きはったそうです。64歳。ご冥福をお祈りします。

Factiva.comから辿ったら、出てきたのがアメリカの新聞ばっかやって、ロックフェラー氏との会話に関する言及はいっこもなかったあたり、「う~ん?」って思うけどね。なんや複雑。



色々上手くいかへんときは、こういう関係ないことが気になるわ。。。



参考:

9/11の真実が見えなければ、対テロ戦争は理解できない(TUP速報)
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/745

Rockefeller Admitted Elite Goal Of Microchipped Population
(ルッソ監督インタビュー@Prison Planet)
http://prisonplanet.com/articles/january2007/290107rockefellergoal.htm

Factiva.com
http://www.factiva.com/sources/search.asp?node=menuElem1523
全文検索・表示にはサブスクリプションが必要やと思います。多分。

YUKI
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2007.11.12 Mon l 日々雑記 l COM(0) TB(0) l top ▲

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THE COSMOPOLITANIZATION OF NEWS
著:Terhi Rantanen
ジャーナル:Journalism Studies(Volume 8, Issue 6)
発行:Routledge/2007年
★☆☆☆☆

ヨーロッパの国際報道(機関)の発展の歴史を、報道ハブとして発展し、後に国際都市となっていく街を中心に見る、と。

国際報道は勝手に始まったものやなくて、軍隊や経済っていう、国家の興味と連動してるし、それ以外の部分で成長していけるわけはない。電話の時代だろうが、今のインターネットだろうが、それは変わらへん。
…ちょっと違う気もするけど、まぁ、基本はそうか、とは思う。

'Western Journalism'なるものがあるんか?ってことに関係があるかもと思って読んでみたけど、それほどでもなかったかも。

あ、でも、そうか。
'ジャーナリズム'が国家戦略から独立できるかっていうたらそうでもないから、それを見るときに、'街'の役割も見なあかんぞ、ってことか。。。

Rantanen, Terhi, 2007, 'THE COSMOPOLITANIZATION OF NEWS', Journalism Studies 8(6), UK: Routledge, p843-861. (Available from http://dx.doi.org/10.1080/14616700701556765. Last accessed on 9th Nov. 2007.)

YUKI
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2007.11.10 Sat l  読書ログ l COM(0) TB(0) l top ▲

学問・文化・芸術 l 頭の体操 l メディアの考察 l このエントリーを含むはてなブックマーク

「どう思う?」って訊かれたので、NIKKEIに出てる藤代裕之氏の'マスコミはなぜコミュニケーションの中心から消えたのか'を読んでの感想を。

要約すると、インターネット(以下ネット)と新聞を対比しての新聞批判。
それが、現在の日本の"新聞(形態?報道?)"に対する批判なんか、新聞に代表されるような"既存メディア"を指してるんか、いまいちよくわからへんけど、藤代氏としては、今後のジャーナリズムの発展の仕方として、今の新聞ではあかん、ネット上で起こってることにその可能性がある、と。

'ジャーナリズム'っていう、信条とか規範とか、そういう、概念的なものを考えるときに、ネット対新聞っていう、媒体同士の対比が有効かっていうとそうではないし、むしろ、もっと重要なところを見落としがちであぶない気もする。

基本的に、技術が人間社会のあり方を決めることはない。今更やけど。。。
昔から、テレビの普及や、衛星放送やケーブル・テレビの出現により、社会に変化が起こる!っていう、技術信仰みたいな考え方(technological determinism)があって、同じようなことがネットの普及当時にも言われてた。市民記者とか、そういう感覚よな。

でも、技術の発展で物理的に可能になることはあっても、それで社会がどう変わるか、もしくは変らへんかっていうのは、それを使う側の思惑と、使わせられるようにする側の思惑が、もっと重要な影響力を持ってる。新しい技術の普及と社会変化が一致するとすれば、それは、その技術を使って誰かが何かやったっていうよりも、それを使った人にそもそも社会に影響を及ぼすだけの力があった、もしくは、その変化と社会的権力保持者との利害の一致があり、だからその技術が使われた、ってことやと思う。

で、ネット上の議論の数とか、反応の速さ・多さでもって、ネットの方が活発な議論がされてるってなるのも、「ん?」って思う。そもそも、ネット利用者数とか、それをどう使ってるかの内訳数の出し方とか、数字だけで見たら大きかっても、それと、メディアの責任の一部とされてる'一般市民の議論の場の形成を可能にする'っていうのを考えたら、な~んか腑に落ちひんよ???ってことが多いやん。

昔聞いたネット利用者数の統計があって。2003年とか2004年とか、その辺に、USCが出したデータ。その当時でも、日本のネット利用者数は、確か、総人口の6割前後あったんよね。そっから考えたら、今ではもっと増えてるとも思うけど、でも、その統計の出し方を訊いたら、携帯電話でだけネットを使ってる人も入ってる、と。他にも、各国政府が出す資料にあるような、各地域ごとに出す全国ネット普及状況とかでは、町の役所や図書館に1台でもネットに接続されてるコンピューターがあれば、その地域は○っていう出し方やったり。そういうのがあるから、ネット上で社会問題に対して議論してる人の総数っていうのは、ぶっちゃけ、めっちゃ少ない気がすんのよね。どんだけネットが普及しようが、それを使って社会問題を議論する人っていうのは、もともとそれに関心があって他でもそういう話をしてるやろうしね。

ほんなら、'ネット・ジャーナリズム'とでも呼ぶような、ネット上にはあって他にはないジャーナリズムがあるんかっていうと、そんなわけはない。'ジャーナリズム'を定義してるのは、それをやってる人間と組織でしかない。

ネットの普及で一般市民の議論の場が広がるって話の中に、不特定多数の人に対して誰でも情報を発信できるようになるっていうのがある。それが意見であれ、純粋な意味での情報(事実関係とか)であれ、そういう'発信行為'を誰でも出来るようになった現在、そのためにメディア関係者である必要はない。ネット出現前やったら、例えば新聞社や出版社、テレビ会社やラジオ会社っていう、どっかに就職するか、あるいは、フリーランスっていう、それで生計を立ててる人やないとできひんかったことが、全然関係ない仕事をしてても、寝る前のちょっとの時間にブログを書いたりすることでできるようになった。それはわかる。

でも、実際に、そういう風にネットをやってる個人発信の情報で、そないにでかいものがあるかっていうと、そうはならへん。ネット上で起こってることの大半は意見交換であって、報道やない。ネット発情報(報道)でそれなりにでかいのを出せる人は、フリーランス・ジャーナリストやったり、どっかの大手企業のサイトからの発信手段を持ってたり、元々の個人としての知名度があったりとか、そういう、単なるネット上の個人ってだけ以上のなんかを持ってる場合やし。

それと、これは、フリーランス・ジャーナリストの増加でも問題になってるけど、報道、特に調査報道っていう点からいうと、その質を保つためには、企業、できれば(お金持ちの)大手企業に就職してるっていう会社員ジャーナリストっていう身分は、必要なものでもある(IFJからの話とか)。ジャーナリストも生活費は稼がなあかんし、日本で言えば、弁護士の増加による大手企業からの訴訟乱発も心配されてる。かと云って、会社員ジャーナリストが、そういった危険から護られてるかっていうと、そうでもないんやけどさ。ってか、大企業ほど、記者さん個人の感覚だけでは動きにくいやろうし。

報道に関して、もひとつ良く出る話に、'視点'の話がある。一般市民(=読者・視聴者)の声を報道内容に反映できるてるかどうかってところにいくんやろうけど、これをネットかそれ以外(テレビ・新聞・ラジオ)で働くジャーナリストで分けることに意味はない。ってことで、純粋な意味での個人発信の報道か、所謂既存メディアのジャーナリストとして働く人から発信の報道かに分けて考えることができるかっていうと、これも意味がない。やってる人間の視点がどこに置かれてるかっていうだけの問題やし、どこまで想像力を広げて声を拾えるかっていう、ジャーナリスト個人の資質の問題やん。

ただ、この点に関して云えば、既存メディアの組織の肥大化・老朽化は問題になると思う。例えば、個人が好きに書けるブログと、会社の方針がある企業メディアからの発言とを比べたら、やっぱり、前者の方が自由に書けるし、見せ方としても、'個人=市民側'を強調することができる。あと、例えばアルジャジーラ・イングリッシュのような、できてまだ年数の経ってない若いところの人たちの話を聞くと、風通しが良いっていうかなんていうか、個人の意見をより反映をしやすいっていうのは感じる。市民っていうか、一般大衆からより多くの声を拾うっていうよりも、今までやってなかったことも始めやすいっていう感じやけど。組織がでかくなればなるほど、その内部での保身や立ち回りが起こって、その影響が製品(番組・記事)に出てくるし。そうこうしてるうちに、やる気いっぱいで入社した人も、現実を見てしまって、ちゃうとこに行ってしまったりする。何も、メディア企業に限った話やないけどさ。

それに、'権力の監視'っていう役割は、ネットであれ新聞であれなんであれ、メディアである以上、維持せなあかん仕事のひとつ。っていうか、メディアの人がやらんでどうすんの?

単純に、'権力の監視'は必要やし、社会の中にそういう機能を持ったものがないと怖い。現時点でそれができてる完璧なものがあるわけではないし、メディアそのものが権力監視をできる機関なわけではないし、メディアにしかできひんことでもないし、メディア以外も含めた社会そのものがそういう目を持たなあかんねんけど。それでも、そういうことに関心を持って、調べて、公にするっていう活動を、生活の大部分の時間を使ってできるのは、それをやるためにお金を払われて生活が保障されてる人でないと難しい。メディアからの報道がなかったらみんなが知らへんまんまっていうことはいっぱいあって、知ることがなかったら議論も起きひんし、その先にある変化も起きひん。青臭いと言われようがなんだろうが、メディアがそれに及び腰になったらあかんのは大前提で、藤代氏の話にあるような権力側か市民側(個人の責任?)か、どちらを批判するかは、問題の論点を掲示するときに出る問題であって、ジャーナリズムとして決めてかかるものではないと思う。ってか、'バッシング'と報道・批判は別物やし。

あと、↑のフリーランスの話に戻るけど、新聞社への広告収入減少えとせとらによるジャーナリズムの弱体化っていう見方もある(例えばこういうの)。今迄の高収入が減ってきて慌ててるだけとも取れる話やけど、要は、紙がどうやネットがどうやっていう話やなくて、どうやったら、ちゃんとしたジャーナリズムが維持・発展されられるかどうか、どういうのが必要か、っていう話をせんと。

国際化と情報化が進んで国民国家という枠組みを崩すっていうのも、ナショナリズムとか民族主義ってことでいうと、むしろ強化されてると思う点もあるんやけど、そういう話はまた今度。

関連:
藤代裕之, 26th Oct. 2007, 'マスコミはなぜコミュニケーションの中心から消えたのか', Japan: NIKKEI NET IT+PLUS. (Available at http://it.nikkei.co.jp/internet/column/gatoh.aspx?n=MMIT11000025102007. Last accessed on 8th Nov. 2007.)
NIKKEI NET IT+PLUS: http://it.nikkei.co.jp/
ガ島流ネット社会学: http://it.nikkei.co.jp/internet/column/gatoh.aspx

参考:
Internet Project
USC Annenberg School Center for the Digital Future
The University of Southern California
http://www.digitalcenter.org/

Ponsford, Dominic, 2nd Nov. 2007, David Leigh: Web could spell the end of the reporter, UK: Press Gazette. (Available at http://www.pressgazette.co.uk/story.asp?sectioncode=1&storycode=39340. Last accessed on 8th Nov. 2007.)
Press Gazette.co.uk: http://www.pressgazette.co.uk/

【AJE】フリーランス・ジャーナリスト

YUKI
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2007.11.09 Fri l メディアの考察 l COM(0) TB(0) l top ▲

海外情報 l イギリス l  英国生活 l このエントリーを含むはてなブックマーク

前々から、話はあったけど、ついに…
英国:入国ビザに指紋採取義務付け(毎日新聞)

何が問題っていうわけでもないけど、指紋を取られるとか、なんか嫌やわ。
ここ数カ月の間に、何回か'身元確認'をされてるけど、
それがあるって事前にわかってても気分悪いもんやねんで。
さらに、指紋取られるって…!

新しく入国する人だけが対象なんやろうかね?
学生ビザ延長関係のサイトを見ても、そんな話は出てないみたいやし、
延長フォームを読んでも書いてあらへん。

前までは合法滞在10年でレジデント・ビザを申請できたのに、
それも14年にまで延長されたっていうし。。。

色々、やりにくくなってくるなぁ…

YUKI
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2007.11.06 Tue l  英国生活 l COM(0) TB(0) l top ▲
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