上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
LINKED l このエントリーを含むはてなブックマーク

--.--.-- -- l スポンサー広告 l top ▲

学問・文化・芸術 l 研究者の生活 l  見聞録 l このエントリーを含むはてなブックマーク

朝からケンブリッジまで行って来た。
さすがに日帰りはキツイな~って思ってたら、普段、大学へ行くのと変らへんくらいの移動時間しかあらへんかった。うちの大学、どんだけ田舎にあんねんよ。ちょっと凹むわ…。

コンフェレンス:
Broadcasting in 'their ' language: Middle Eastern and Western TV networks and their audiences
参加者:Mr Hosam El-Sokary of the BBC Arabic Service; Ms Hala Kodamani of France 24; Mr Dirk Beusch of Deutsche Welle | DW-TV; Mr Sami Zeidan of Al-Jazeera English; Mr Majid Khabazan, Dr Rebecca Masterton and Ms Yvonne Ridley of Iran Press TV; Mr Yonatan Mendel, PhD student, at the Faculty of Asian and Middle Eastern Studies, University of Cambridge; Prof Yasir Suleiman of the University of Cambridge ; Dr Khaled Hroub of CAMP, University of Cambridge; Dr Makram Khoury-Machool; Dr Tarik Sabry of the University of Westminster and Dr Naomi Sakr of the University of Westminster.

面白かったです。
イランのPress TVと、フランスのFrance 24の話が特に。

ここ20年近くの間、外部を入れずに来たイランに対する不信感を払拭するために作られたPress TV。ロンドンにあるプロダクションは、イラン政府からは独立したプライベート・カンパニーだそうで、そこが全体の約5割(報道の2割)を製作してる。ってことで、イラン政府のプロパガンダではない!ってことを強調してはりました。それよりも、みんなにイランを良く知ってもらうための番組作りになってる、と。

France 24は、国際的な出来事に対する'フランスの立場・見方・考え方'を伝えるために作られた、と。だから、フランス国内での出来事ではなく、国際舞台においてフランスが関わってることを報道する、と。こう聞くと、それこそ、フランス政府のプロパガンダ放送局に聞こえるんやけど、France 24を政治的プロパガンダとして批判する話は、聞かへんね。

なんていうか、'プロパガンダ'と'プロモーション'って、紙一重というか表裏一体というか、捉え方の違いってだけで、モノは同じってことなんやろうね。

日本も、JSTVとはまた別の、英語での衛星放送を始めるっていう話が数年前に出てたけど、どうなってんのやろ?どうなるんやろ???

'their language'のうちの1つ、アラビア語放送をする欧州メディア(BBC、Deutsche Welle、France 24)っていう話の辺は、その必要性(マーケット・ニーズ)があるってことを強調してはったけど、なーんとなくね、白人というか西側のおせっかい親切心を感じる。それ+お金としてのマーケット・ニーズ。なんか、好きになれへんわ。。。

YUKI
LINKED l このエントリーを含むはてなブックマーク

2007.11.03 Sat l  見聞録 l COM(0) TB(0) l top ▲

学問・文化・芸術 l 研究者の生活 l  見聞録 l このエントリーを含むはてなブックマーク

学部のセミナー:
Religion, terror and the media: Irish political journalism in Victorian London by Dr Anthony McNicholas (University of Westminster)

IRAは、テロリストなのかフリーダム・ファイターなのか?っていうのは、BAの頃からよく出てきた話やし、以前、北アイルランド抗争について調べたときに、元IRA幹部(?)の人に、「あの抗争は、植民地解放運動やった」って言われたのが衝撃やったので、行ってみたセミナーでした。

タイトルに'Victorian London'ってあるから、歴史的な話かな?って思ってたら、まんま、1840年代~1860年代を中心にした、Fenian(Irish Republican Brotherhoodとか)の話でした。

同じカソリックでも、アイルランドのそれとイングランドのそれとの間に排他的な溝があったり、でも、その発想の基が、宗派の別からではなく、出身(国・階級)にあるっていうのは、現在の移民に対するきつい態度と似てる。外国人とか異教徒がっていうのではなくて、貧乏人がいっぱい来る→仕事が奪われる・町の治安が悪くなるetc、っていう、見えへんモノに対する不安・恐怖心から来る。

で、そういうのを利用して、管理強化を謀ってるのが政府や教会で。ってか、イギリス(だけやないけど)の歴史を通して、教会の権力ってすごいんやね。教育とか物流とか、全部、握ってたんやもん。前に聞いたら、イングランドで売春宿ができたときも、そこを管理(経営許可証の発行?)してたのって教会やっていうし。宗教団体って云うよりも、利権団体やわ。

Fenian系の発言・言説が新聞から抹殺されたのも、教会の牧師さんが「あいつら嫌い~」ってなったからで、物流網を握るのは、政治活動よりも簡単に、世論をコントロールできるようになるってことなんやね。似たようなことは、現在にもあるやろうし。怖っっっ。

セミナー自体は1時間強程度やったけど、詳しい話が本になってるそうです。
McNicholas, Anthony, 2007, Politics, Religion and the Press: Irish Journalism in Mid-victorian England, UK: Peter Lang Pub Inc..

自分の論文に'the West vs. non-West'を考える部分があって、それとか、最近の移民問題とかを考えるときとか、無意識のうちに'西=白人'って置きがちやけど、そうやないんよね。(北)アイルランド問題を振り返ったら、それがよ~く解ります。所詮は、搾取するためには搾取される人たちの存在が必要ってだけなんやわ。色も国も宗教も、全部関係あらへんし。

YUKI
LINKED l このエントリーを含むはてなブックマーク

2007.10.31 Wed l  見聞録 l COM(0) TB(0) l top ▲

学問・文化・芸術 l 研究者の生活 l  見聞録 l このエントリーを含むはてなブックマーク

学部のセミナー:
GLOBAL NEWS TV NETWORKS IN EUROPE: A POST-NATIONAL PERSPECTIVE by Jean K. Chalaby (City University)

Chalabyは、'メディアの国際化'を3段階に分けて説明する人。InternationalizationとGlobalization、そして、Transnationalization (2005:28-32)。それらが、経済・技術の発展と共に変ってきた、と。分かりやすい説明でいいんやけど、この人は、こういう風な分け方が好きな人なんかも。今日の国際放送局のタイプ分けも、3段階やったわ。

タイプ分けにはいくつかカテゴリーの決め方があって、そのうちの1つが、報道内容での分け方。Chalabyは、商業的なセンセーショナリズム(映像の使い方)になりがちなとこ(SkyとかEuroとか)とそうでないとこ、速報性に重きを置くか、分析に力を入れる(Al-Jazeera EnglishやFrance24など)かなど、そういうわけ方をしてた。

で、その延長に、所謂'西側ジャーナリズム'はあるのかって話になった。(Chalaby曰く'アングロ-アメリカン・ジャーナリズム'。これは、彼が、ジャーナリズムの始まりを19世紀初頭のアメリカに置いてるからかも (1998)。)

ポイントの1つに国家からの独立性がある。これが1個の基準になるのはわかるんやけど、なんとなく、Chalaby以外も含めた全体として、'西側=報道の自由が確立されてる、それ以外=政府による検閲があり、内容は国家のプロパガンダ'って決めうちで話が始まる感じで、違和感がある。法律上報道の自由がある西側諸国でも、無自覚な自己検閲がめっちゃあるやんか~!

France24、Russia Today、CCTV9(中国)、Press TV(イラン)。
この辺の放送局には、それぞれ全部に一定の'国家プロパガンダ'はあると思う。タイプがちゃうだけで、国家制度の話を持ってきてレベルを論じて、「France24とそれ以外」って括りを作ってしまうんはちゃうよ。きっと。それじゃ、あかんねんて。

こういう話になると、アルジャジーラ・イングリッシュ(AJE)が話の中心になる。みんな興味津々なんやん。

アルジャジーラトカタール政権との関係って、ほんま見え難いんよね。
アルジャジーラは、放送内容に関しての口出しは全くない!って言い切るけど、実際のところはようわからん。だって、それを確認する手段が、ほっとんどないんやもん。

アルジャジーラの報道の中にカタールのことってほとんど出てこうへんねんけど、それが、即、アルジャジーラがカタールに遠慮してるってなるかというとそうじゃないんよね。カタールっていう国自体が国際的な規模でなんかに関わってるってことが少ないから、報道するほどのものがないって言われると、それまでやし。ほんで、こっちにそういう情報があるわけでもないし。。。

アルジャジーラがカタール政権を批判できひんって言う人には、カタールがアラブの国やからっていう思い込みがあるんやと思う。反論されても証拠を出せてへんし。で、アルジャジーラの立ち上げスタッフのほとんどがBBCで働いてた、または、トレーニングを受けてたってことを考えると、アルジャジーラのジャーナリズムは、BBC的、つまり、西側的なものなのか?って話が出た。うん、そうとも言う。でも、ちゃうと思う。どこって言われても指せへんけど。



今日のセミナーは、なぜかMAの生徒もいっぱい来てて、めっちゃ混んでた。なんでやろ?

参考:

Chalaby, JEAN K., 1998, The Invention of Journalism, Basingstoke: Macmillan Press.

Chalaby, JEAN K., 2005, "From Internationalization to Transnationalization", Global Media and Communication 1(1), USA: Sage, p28-32. (Available from http://gmc.sagepub.com/content/vol1/issue1/. Last accessed on 10 Oct. 2007.)

YUKI
LINKED l このエントリーを含むはてなブックマーク

2007.10.10 Wed l  見聞録 l COM(0) TB(0) l top ▲
ロンドン南東・カナリー・ウォーフにあるロイターへ。

案内してくれたシャキールさんともう1人(ロイさんやったかな?)によると、ロイターは、その活動内容の性格上、
事実関係に関する情報を伝える」ことをのみ、仕事としている。
だから、そこに情緒を加えるようなことは一切しないし、禁止されている、と。

テクノロジーの発展等に伴って、ロイターが、直接視聴者を相手にするメディア(reuters.comとインドでのテレビ放送=ケーブルかな?)ができてからも、その方針は変わっていない。

その方法としてのひとつが、言葉の使い方で、例えば、ロイターでは、「テロ」という言葉を使わないことにしている、と。
昔は使っていたかもしれないが、現在はない。
この方針は、9・11が起こったころには、既に、あった。

「テロ」という言葉には、その実行者を"悪"とする作用があるが、その内容は、見方によって変り得るもの。同じものを指してそれを"肯定"する「フリーダム・ファイター」という言葉もあるのに、その線引きはどこでするのか?

っていうのが、議論ポイント。

イギリスや日本に居たら、アメリカ、または、その国の価値観を基に登場人物たちに色づけをしていくし、また、ローカル・メディアにとってそれは必要なことやねんけど、世界中に散らばる顧客を相手にひとつのものを提供しているロイターにとっては、どちらか一方に肩入れするような表現は使えへん。

単純に、納得できる話。

でも、それでトラブルが起こることもあるそうな。

ロイターは、9・11が起こったときも、この方針を変えへんかった。
したら、アメリカに、テロを支持するメディアとして非難されたそうな。

………………んな、あほな ┐( -"-)┌

中東衛星放送局のアルジャジーラでは、、
放送内容が一方に加担しないように、放送対象・内容に関わるものを取り上げる。

イスラエル政府要人に対するインタビューがあれば、パレスチナのファタハ(*)やハマスも登場するし、アルカイーダのメッセージ・ビデオも流せば、米軍広報担当者がメインで喋るときもある。
ひとつのことには、相反する対面のものが必ずあるから、そのどちらも取り上げる。視聴者にとってそれが意味することは関係なく放送し、後は、視聴者の判断に任せる。

そういう方針。
アルジャジーラとよく比較されるアルアラビヤでも、それは同じ。
(アルアラビヤって、理性的アルジャジーラのイメージよね)

その結果、何が起こったか。
アルジャジーラもアルアラビヤも、取り上げてる両方から攻撃された。
(まだ続いてる?)

アルアヤビヤなんかは、これは、中東では、メディアの公平性という概念とか、双方の意見を取り上げるとか、そういう「民主社会におけるメディアの機能」が、まだ、ちゃんと認知されてへんから、みんながそれを理解するまで、こういうこと(メディアへの攻撃)は続くやろう。でも、だんだん理解され始めてるしね。大丈夫よ。っていう感じのことを話してた。

ロイターで話を聴きながら思い出した話。

……………アメリカって。
や、むしろ、納得な話なんかもしれへんけどね。

YUKI

LINKED l このエントリーを含むはてなブックマーク

2007.07.11 Wed l  見聞録 l COM(0) TB(0) l top ▲
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。